
録画されて既に半世紀が過ぎている。メンバーも4人中2人しか存命でないのは周知の事実。1969年、自分はまだ中1だった。実際にこの映画を見たのは、リバイバル上映で来ていた3年後だった。7時間余りの映像を何日かかけてみていたけど、まあ仲のいい仲間がふざけ合っている時間の長いこと。半世紀前はこういうのはほとんどカットされていたから知らなかった。でも後年名曲と言われたいろいろな曲が、まだ生み出されたばかりで流れてくると、なんとなく歴史の発見者になった気分になってくる。
自分自身もずっとBeatlesオンリーだったわけではなく、和洋様々な音楽を聞いてきたけど、この歳になって、何か自分の歴史を振り返させられる気分になるから不思議だ。
去年実家に帰った時にBeatlesのレコードを持ってきた。今プレーヤーがないので聞くことはできないけど、多分レコードに針を落としたら、きっと半世紀前に夢中になって音楽を聴いていた自分が蘇るんだろうな。レコードについた傷の場所まで覚えていそうな感じがする。
ジョンレノンという人は、始終ふざけていて、セッションの合間もやる気が感じられない。それをポーかがなんとかなだめている感じ。ジョージはなかなか自分の曲を取り上げてもらえず、しまいにはソロアルバムを作りたいと言った話が出てくる。リンゴはずっと調整役といったところか。でも最後のルーフトップでのライブとなると、ジョンが別人のように決まりだすから不思議。考えてみると10代の頃から一緒にやってきている仲間なんだよね。バンドというのは、長く続けて行くのは難しいのだろうか。ローリングストーンズなんか、もう老人バンドだよね。俺より年上だとは不思議な感覚。