
なんかどうでもいいことだけど、子どもの頃のことをふっと思い出すことがあるんだよね。
土崎という町は、昔は南秋田郡だったらしいけど、今は秋田市になっている。旧国鉄の土崎工場というのがあって、昔は工機部といっていた。国鉄の車両とか直したり点検したりする結構大きな工場があった。ここに勤めている人も自分の家の周辺には多かった。
その土崎工場には大きな音楽を奏でるミュージックサイレンがあって、夜の9時になると、毎日、北原白秋の「この道はいつかきた道〜♪」と鳴らしてた。
この音楽を聴くと、そろそろ寝る時間な訳で、ああ、明日も学校あるのか、行くの嫌だなぁとか、早く夏休みにならないかなとか、思うわけ。特に寂しい気持ちになるのは、日曜日の夜。もう泣きたい気分になるわけよ。さすがに当時登校拒否とかはなかったし、親が悲しむと思うから頑張って行ってたような感じかな。
よくもまあ、こんな学校嫌いな自分が教員になって38年も勤めたなんて、ミステリーそのものだな。
もちろん、今、そのサイレンはありませんよ。いつから無くなってしまったのかも分かりません。まだ大学生の頃にはあったような。