読書三昧に耽っております。
最近見つけたこの伝記といってもいい本ですが、電子立国を支えたこんな人がいたことを今まで知りませんでした。佐々木正さんは、実質的にシャープを一流企業までに高めたエンジニアで、孫正義やスティーブ・ジョブズへも影響を与えた人です。佐々木さんの退社とともに、シャープは墜落していきます。
思い出してみると、シャープという会社は一風変わった製品を生み出す会社でしたが、残念ながらそれをメジャーな製品までまでに高めていくことが下手だなあと思っておりました。技術者中心ではなく、いわゆる日本型企業で失敗していく運命にあるのか。液晶に過剰な投資をして、身売りを考えなければならなくなったことは、周知のことです。
因みに佐々木さんは100歳を超えてまだ存命です。戦前から技術一本で進んで来た天才の人生は、戦後の日本を支えて来たといっても過言ではないかもしれません。
お勧めしたい一冊です。