人間の尊厳とは

人は誰でも歳をとります。病気になったり、痴呆に陥たり、この先どうなるかは誰にもわかりませんし、誰にでもやって来る可能性はあると思います。

病院に入院してみて、不自由な生活を余儀なくされていますが、もっともっと大変な人はたくさんいて、俺なんか軽い方だなと考えると、本当に恵まれてると思います。

一人で食事をすること。一人で排泄をすること。ごく当たり前なことですが、でもこれができなくなると、私たちは誰かの力に頼らなければいけません。それが配偶者だったり子どもだったりするわけですが、多くの場合、病院や介護施設ということもあるでしょう。特に動けなくなった場合には、毎日の排泄の世話であるとか、体を拭いてもらうことなど、人にやってもらうことになります。

多くの病院の看護師は、本当にプロだと思います。その手際もですが、患者の気持ちに寄り添える、素晴らしい対応ができます。排泄の世話など家族でも嫌でしょう。でも、文句ひとつ言わず、やってくれる姿に、本当に頭が下がります。看護師からかけられる一言に、とっても救われるということもあります。些細なことではありますが、とても気持ちを左右されますね。

病気で寝たきりになったり、卒中で話せなくなったり、いろんな状況に陥っても、私たちは、誰でも人間としての尊厳を持っています。多くの看護師や介護士が、そんな尊厳に向き合い、本当に人と人との付き合いをしてくれています。このように、相手の尊厳を大事にしてくれるひとこそ、本当の意味でのプロフェッショナルであり、それは単なる資格とか形で推し量ることのできないものであるのかと私は思います。

いつか自分がそんな状況になってしまった時、そんなプロフェッショナルがいるところで、家族に見守られながら最期の時を過ごせれば素敵だなと、今日はそんなことを考えておりました。

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